ナノベルを作家別にコレクションする個人作品集です。
マガジンには未掲載の書き下ろし作品も収録。
作者の個性に触れる、コアな作品にもきっと出会えます!
「歯が抜ける」 渡辺兼市
口の中にある、石を頬張ったような異物感。それを確かめることもできず「僕」は暴力教師に為すすべもない──日常に潜む不安を「歯」に象徴させて描く表題作ほか、著者独特の感性で綴る超短篇作品集。
「天に遊ばず」 松元秀智
グロテスクと笑いの境界を揺れながら、一見ありふれた日常に築かれる、著者独特のユーモア溢れる世界。ひりひりとした痛みを伴う描写も厭わない、「苦悩にまみれて」積み上げられた渾身の18篇。
「DAGGAR STORIES」 牧野 忍
ダガー=短剣のように短く鋭い、小さなストーリーたち。オチにこだわった笑いを誘う作品群のなかに、感動作がひょっこり現れたりもする。18枠に全33作品を収録した、サクッと楽しめる極小短篇集。
「嘘 月」 竹内 樹
自殺願望を持つ童貞少年、母親不在に正念場を迎える父、奇妙な木彫り像に遭遇する男、アイドルをやめ別の生き方を探す少女──。現代を懸命に生きようとする人々を厳しさと温かさで自在に紡ぐ18作品。
「迷 子」 いとうまんぼう
姿を消した黒猫を懸命に探し歩く「ぼく」の心情を、随筆風に描いた表題作ほか、シナリオライターの著者がときにユーモラスに、ときに風刺を込めて物語る小品18篇。すべて2,000文字ぴったりの職人芸。
「逢魔ヶ刻ラプソディ」 竹田康一郎
動物たちの世界、幽霊との語らい、物たちの聞こえるはずのない声、愛する人との絆──物語は、夕刻と夜の境い目の明暗入り混じったとき=逢魔ヶ刻に訪れる。やさしくて切ない、ファンタジー作品集。
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