あきろー
シナリオライター。2003年、インターネットで仲間を募り、自主制作映画を制作し始める。短編映画「RECOVERY」(監督・脚本)で第5回海老名プレミアム映画祭準グランプリ受賞。ほかに共同脚本、脚本協力を手掛けた作品で映画祭での受賞歴多数。舞台脚本作品に「あなたへ…」「平和でござる」「ヘンテコリンな奴らがやってきた」「揺れて運命共同体」など。
クラッシュ
(テーマ篇「創」)
詳細に描写される車の衝突事故。そして、不意打ち的に挿入されるハンググライダーの発明にまつわるエピソード。この「語り」の向かう先はどこなのか?「クラッシュ」が「創」になる、意外な結末。
坂道と自転車
(Vol.15)
坂道を二人乗りの自転車で下りる。後ろに乗る靖子にも、ハンドルを握る工藤にも、そのことには特別な意味がある。二人を結びつけたあの事故から、今日でちょうど三十年が流れた──。
毎週水曜日
(Vol.13)
毎週水曜日、幼稚園から帰ってくる息子は、なぜか優しい顔をしている。そして決まって友達のカズ君と遊んだ話をする。ヒーローの変身ポーズのような手振り。カズ君とは、どういう子供なのか?
会いたくて
(Vol.12)
山奥の無人駅で、猿はバナナをくれる老婆を待っている。だが、都心の息子夫婦のもとへ行ってしまった老婆は、いつまで待っても現れない。猿はバナナを求めて単行列車に飛び乗る──。
置き手紙
(Vol.9)
夢を追う姿に惹かれ、「私」は彼と一緒に暮らし始めた。けれどいつまでも一緒に夢は見られない。「さようなら」と書き出した手紙は、二人の出会いから思い出をたどって、思わぬところへと向かう。
世阿弥の心得
(Vol.8)
カクテルベースの日本酒=MOTOZAKEとのコラボレーション企画、プロローグ作品。新しきこと、珍しきこと、面白きこと──世阿弥の人を感動させる心得が、とあるバーで繰り広げられる常連客とバーテンダーの洒落たワンシーンを彩る。
チェイス
(Vol.7)
頼む、あの車を追ってくれ!──突然現れた警察官を助手席に乗せて、愛車フェラーリで車道に飛び出した祁答院財閥の次男・和臣。アメリカ映画のような展開に、昂奮が高まる!
C's Garden
(Vol.5)
バーを切り盛りする若い店主、後藤。ドアのカウベルが耳障りな音を立て、現れたのは翌日に結婚を控えた元恋人──。カウンター越しに繰り広げられる、軽やかな会話劇。