横島基尚

よこしま もとひさ

1980年、茨城県生まれ。ロンドン芸術大学卒業。帰国後イラストやアートなどを手掛ける。2004年、神戸にて初の個展を開き、その後も新大久保駅の壁画制作や各地で個展やグループ展を開催。2012年、全日本アートサロン絵画大賞入選。高校時代、福祉活動をする劇団で脚本を執筆。近年になって星新一作品をYouTube動画で見たのを機に、携帯小説を発表。ことばや物語による表現活動を開始した。

マガジン収録作品

 純愛戦記

 ─タコちゃん─

 (Vol.16)

ゲリラ豪雨の雨宿りに寄った駄菓子屋さんで、憧れの先輩と隣り合わせる少女。先輩に手を引かれ、雨の中を走り出すけれど──。茹でタコのように顔を真っ赤にする少女の、ささやかな恋の物語。


 僕とハエと大家さん

 (Vol.15)

追い払っても追い払っても腕に止まるハエを、丸めた新聞紙で追い回す。逃げ回るハエは、やがてマッハを超える速度で体当たりしてくるようになる! 馬鹿馬鹿しさと大胆さが暴走する!


 一輪の存在

 (Vol.14)

ある日会社から、二つの選択肢を用意したと言い渡される。リストラか、一輪挿しの花瓶か。これまで会社に尽くしてきた男が選んだのは、職場の片隅で一輪挿しの花瓶になることだった。


 萌えるゴミ

 (Vol.13)

自称ゴミマニアの「僕」が、いかにゴミを愛するかを熱くユーモラスに語る! 少年期からずっとゴミが好きだった「僕」は、長く抱き続けてきた夢を叶えようと、二十歳の誕生日を機に行動を起こす。


 「か+ね」

 (Vol.11)

ある日、紙に書いた文字が剥がれ落ちて、動き出した。それを観察するうちに、一つの習性がわかってくる。「僕」は文字たちのその性質を利用して、ある大きな野望を抱くのだが──。


 ゴミみたいな話

 (Vol.10)

歯ブラシにだって、生き甲斐やプライドはある。真ん丸のお月さんが出ている夜、ゴミ箱に捨てられた歯ブラシは、ゴミ漁りにやってきたドラ猫にご主人様との楽しかった日々を語り始める。


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