かみき ゆう
新潟県生まれ。出版社に勤務する傍ら、シナリオ、小説を書く。『シアター130』(ラジオ日本)にて「緑が目にしみる」「イルカの涙」「無敵の微笑」「バックオーライ」他の脚本執筆。2011年からは恋愛シュミレーションゲームのシナリオを執筆するなど、活動の幅を広げている。
声 (テーマ篇「創」)
車窓の顔
(Vol.16)
仕事帰りの電車で、疲れ切った自分の姿が車窓に映る。青山の広告代理店でアルバイトをする梶原麻里子は四十五歳。同年代の主婦からは羨ましがられる環境だが、職場はいろいろと苦労が絶えない。
夢幻の街で
(Vol.14)
失踪した母の幻影を求めるロシア人と、彼を息子と信じて疑わない認知症の老女。日本海の港町で出会い、一緒に暮らすようになった二人は、その朝もいつものように朝食をとっていた──。
降る雪に (Vol.13)
ガラスの部屋
(Vol.12)
水沢瑠璃子は28歳、入社2年の正社員。アルバイトとはいえ社歴10年の45歳、藤田玲子が苦手だ。高層ビルの20階、ガラスで囲まれた受注管理室で、女たちの意地がぶつかりあう。
涙
(Vol.9)
事故で植物状態になった恋人に寄り添いながら、女の性を抑えられず、別の男と不倫を続ける佐伯優樹菜。二十九歳、東京で暮らす国家公務員の孤独な女性の置かれた、ある劇的な状況。
罪に潜む罰
(Vol.8)
海外赴任中の夫の目を盗み、十歳年下の彼氏と恋愛を楽しむいずみ。恋することは自信につながなり、家庭円満の秘訣とさえ思う。しかし順調で幸福な日々は、桜のつぼみが膨らむ頃になって……。
女神と悪魔 (Vol.6)
渦の中 (Vol.4)
依存体質 (Vol.3)
したたかな野望 (Vol.2)
海に咲く花
(Vol.1)
日本海の港町を舞台に、思春期の淡い恋と友情を描く青春ストーリー。転校を繰り返し一人でいることに慣れてしまった少女に、初めての親友ができるが──。
極上のレクリェーション
(創刊準備号)
一流企業に勤める夫、有名校に通う子供、青山の高級マンション、モデルのような容姿。何もかもを持ち合わせる女は、パート勤務の職場で、極上の優越感に浸る。