竹内 樹

たけうち  いつき

1966年、茨城県生まれ。茨城大学人文学部卒業。サラリーマン、フリーターを経てナノベル作家に。2000字だからこそ語り得る物語世界を探求中。探求のキーワードは「神は細部に宿る(かもしれない)」。

作家篇 ──竹内樹集──

 嘘 月

 

自殺願望を持つ童貞少年、母親不在に正念場を迎える父、奇妙な木彫り像に遭遇する男、アイドルをやめ別の生き方を探す少女──現代を懸命に生きようとする人々を厳しさと温かさで自在に紡ぐ18作品。


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マガジン収録作品

 絆あれ (テーマ篇「創」)


 浩平VS沙代

 (Vol.16)

中学生の男子と女子が、お互いのプライドをかけて空手で対戦する爽やかな青春ストーリー。男として強さを求めてきた浩平は、女でありながら空手の猛者である沙代に勝負を挑まれる。


 公共の場所

 (Vol.15)

近頃の若いやつらは、マナーがなってないにもほどがある──。公園の芝生で弁当を広げるカップルが、食べ残しをそのままに立ち去った。社会奉仕活動に積極的な寺田には、彼らが目障りでならない。


 帰郷

 (Vol.14)

不遇な子供時代を過ごした故郷に、心ならずも帰って来た孤独な女。かつて家族で過ごした温泉旅館にたどり着くが──。カクテルベースの日本酒=MOTOZAKEとのコラボレーション作品@宮城篇。


 妹のカレー

 (Vol.13)

親同士の再婚で、兄妹になった隆と香織。香織の父が亡くなって以来、彼女は隆とその母に遠慮し、夕食をたびたび作るようになる。その態度を歯痒く思いつつ、毎度のカレーに困惑する隆だが──。


 審問官VS独裁者

 (Vol.12)

審問官の仕事は、天国行きか地獄行きかを決めること。しかし独裁者の担当になってから、地獄行きばかりで審問する意味がない。今日もまた、数百万人を虐殺した独裁者がやって来る。


 生存者には憩いを

 (Vol.11)

仕事帰りの電車が飛び込み事故で停車した。ホームで運転再開を待っていると、近くで喫茶店を営む男からコーヒーを飲まないかと誘われる──。平凡な会社員に突然つきつけられる幸福の意味。


 光はプラトニック

 (Vol.10)

フリーターの「僕」のアパートに、家出少女が転がり込んできた。成り行きで一緒に暮らし始めた二人は、信じがたいことにプラトニック・ラブを続ける。それは、夢のような日々だった──。


 ママの恋人

 (Vol.9)

母親の恋人の出現に揺れる思春期の少年を明るく爽やかに描き出す。生後まもなく父親を亡くし、ママと二人で暮らしてきた年頃の「ぼく」は、ある日見知らぬ男と抱き合うママを目撃してしまう。


 とある父の正念場

 (Vol.8)

妻が同窓会に出かけ、娘と二人きりになった父親は、得意の料理を振る舞おうと張り切っていた。しかし娘は外食を望み、さらに友達を二人連れてきて、思わぬ正念場を迎える。


 詩人の血

 (Vol.7)

詩人は、希望の見えない世界を憂いて、自らナイフで体を傷つける。誰かの痛みや苦しみを少しでも知ろうとして。そんな詩人の噂を聞きつけて現れた、吸血女。奇妙な共同生活が始まった。


 雨やどり

 (Vol.6)

鬱病で会社を辞め、社会不適応者として生きる「私」。ある日、散歩の途中で雨に降られ、屋根つきのバス停に避難すると、向かいの喫茶店から大人びた印象の少女が近づいてくる。


 リズム導師

 (Vol.5)

生命は、リズムである──。全身黒ずくめの僧衣に下駄履き。怪しい男にしか見えないリズム導師が、脳死状態の患者を蘇らせるべく、ロックンロールの大音響をバックに踊り出す!


 不在少女

 (Vol.4)

人気の落ちていたアイドルの突然の失踪。その直前に行われたイベント会場でインタビューしていた記者の「私」は、彼女のゆくえに思いを馳せる。アイドルとは、いったい何か?


 未央の指定席 (Vol.3)


 砂漠の男

 (Vol.2)

炎天の砂漠に倒れ身も心も干乾びてしまった男の前に、白い蛇が現れ、何やら話しかけてくる。「生きる」ことと「男」であることについての、哲学的考察物語。


 TMR (Vol.1)


 夕映え天使

 (創刊準備号)

飛び降り自殺をしようとする童貞少年の前に、セーラー服の美少女が現れる。心をもてあそぶような美少女の態度に少年は……。満たされない思春期の衝動を皮肉なユーモアで掬い取る。


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