竹田康一郎

たけだ こういちろう

昭和生まれ(東京タワーが1期先輩)。青森県出身の元放送作家。バラエティ番組を中心にコント職人、ナレーション職人の日々を過ごす。 現在は、主にプロレス会場、お笑いライブ、twitter上に出没。1日最低1本twitterNovelを投下。第1回twitter小説大賞優秀賞受賞。

作家篇 ──竹田康一郎集──

 逢魔ヶ刻ラプソディ

動物たちの世界、幽霊との語らい、物たちの聞こえるはずのない声、愛する人との絆──物語は、夕刻と夜の境い目の明暗入り混じったとき=逢魔ヶ刻に訪れる。やさしくて切ない、ファンタジー作品集。


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マガジン収録作品

 川の向こうへ

 (MOTOZAKEストーリー)

試合で相手を事故死させてしまったプロレスラー。街を逃れようと旅立った彼は、台風で足止めされた駅で、一軒のバーに入る。カクテルベースの日本酒=MOTOZAKEとのコラボレーション作品@静岡篇。


 塀の中の創世記

 (テーマ篇「創」)

受刑者たちが、さまざまな製品を作る刑務所で、「神」と呼ばれる一人の男がいた。殺人罪で無期懲役の「神」は、半球状の透明なドームの下にミニチュア世界を創るスノードームを、今日も創っている。


 もういいよ~

 (Vol.16)

もういいよ~。春休みの小学校で、鬼に見つからないよう図書室の書庫に隠れた「僕」。ところがいつのまにか皆、帰ってしまい、そして、見ず知らずのおじいさんが親しげに話しかけてくる。


 美女と老人

 (Vol.15)

なぜ、こんなに若くて可愛い娘が、自分なんかと──。年の離れた相手しか好きになれない美女と、最晩年を過ごす老人。周囲は財産目当てと噂するが、ほんとうの理由は、思いもよらないところにあった。


 雪だるまが北へ渡るころ

 (Vol.14)

雪だるまは、どこから来て、どこへ行くんだろう? どうやら渡り鳥のように、季節によって移動するらしい。売れない芸人の物語を絡ませて、夢を追う人たちへの励ましとなる、心優しい物語。


 玉手箱の中身

 (Vol.13)

祖父が消えた。ダムの底に沈んだ故郷の村へ行ったのだ。後を追いかけた「僕」は、大きな旅館の宴会場のような場所にたどり着く。そこで祖父は、乙姫様と酒宴を楽しんでいた──。


 添い寝の娘

 (Vol.12)

添い寝カフェでバイトをする女子高生のマユ。〝男〟という生き物に何も期待しない彼女は、その日訪れた年老いた客に戸惑う。老人は部屋に入るなり、マユの顔を見つめて涙をこぼした。


 さよならホームラン

 (Vol.11)

2013年夏の高校野球で話題になった延岡学園野球部マネージャーの実話エピソードをモチーフにした感動作。事故で亡くなり、幽霊となった「俺」が、夢だった母校の甲子園出場を見守る。


 同窓会で逢いましょう

 福田篇②

 (Vol.10)

プライベート日記アプリ「瞬間日記」連載〈140字×28話〉のラブストーリー、後篇。中学時代、結ばれることのなかった福田とひとみ。同窓会で再会するまでの心の機微をそれぞれの視点で描く。


 同窓会で逢いましょう

 福田篇①

 (Vol.9)

プライベート日記アプリ「瞬間日記」連載〈140字×28話〉のラブストーリー、前篇。中学時代、結ばれることのなかった福田とひとみ。同窓会で再会するまでの心の機微をそれぞれの視点で描く。


 夏休みの花子さん

 (Vol.9)

都市伝説として知られる学校の怪談〝花子さん〟を温かい視点のファンタジーに仕立てた一篇。夏休みの職員室、おかっぱの女の子がひとり古い卒業アルバムを見ながら電話をかけ続ける。


 赤い月 青い月

 (Vol.8)

絶滅したとされるニホンオオカミを哀感たっぷりに描く一篇。人間に姿を変えて街に下り、生をつなぐニホンオオカミの母子は、しかし少年たちによるホームレス狩りの餌食となってしまう。 


 遠吠え

 (Vol.7)

火災現場に現れる謎の野犬〝火災犬〟。複数の目撃情報がありながら、誰もその真相を知らない。都市伝説に魅了された一人のフリーライターが、消防車の出動とともに火災現場に急行する。


 電話の向こうで闇が待つ

 (Vol.6)

「あっ、俺、俺──忘れちゃったのかい、母さん?」その電話が〝振り込め詐欺〟であるとは気づかずに、老いた盲目の女は、金を渡す約束をして電話を切るのだが……。


 パラパラ漫画

 (Vol.5)

同じクラスの女子が屋上から飛び降りて自殺した――。以来、彼女の親友の七条さんは、何かに取り憑かれたように教科書の片隅にパラパラ漫画を描いている。


 訃報係

 (Vol.4)

男は新聞社に入社以来、ずっと訃報欄を担当している。故人の資料を集め、その人生を一言でまとめる作業を黙々と続ける中、〝当人たち〟が現れては、ああだこうだと注文をつけてくる。


 影絵のキツネ

 (Vol.3)

満月の夜、少女は、障子に姿を現した影絵のキツネと出会い、続々とやってくる動物たちと楽しい時間を過ごす──。病気療養のために母の田舎で暮らす少女と、影絵の動物たちの束の間のふれあい。


 丑三つ屋浪漫譚

 (Vol.2)

毎晩、マンションのベランダに現れては飛び降りる、一人の女。入居したての「俺」は、決まった時刻に繰り返しやって来るその女を慰めようとする──。幽霊を愛した孤独な男の、強く一途な思い。


 形見の地図

 (Vol.1)

夫が遺した「宝の地図」を手に、妻は全国の川を巡る旅に出る。地図に記された×印の場所を探して──。ファンタスティックに描かれる、夫婦の愛と絆の物語。


 英雄帰る

 (創刊準備号)

誰も挑まなかった一歩を、踏み出した勇気ある〝男〟。やがて広い世界から戻った彼は、仲間たちに英雄として迎え入れられる──。ユニークで温かな、動物園のペンギンの世界。


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