【新訳】桜の樹の下には
(Vol.15)
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という書き出しで有名な梶井基次郎の掌編を現代女子目線で大胆に「翻訳」。乱れた食生活を送る桜子の、食べることにまつわる暴飲暴食のような饒舌語り。
たっぷりのお湯を、
バスタブに。
(Vol.11)
ユニット・バスの空の浴槽に入って読書する。そんな趣味を持つハツと、彼女と微妙な距離にあるユウ。買い物袋を手に部屋を訪ねると、今日もハツは浴槽に入っているのだった。
花泥棒はためらわない
(Vol.10)
「ヤリ部屋」と呼ばれる図書室で、誰と寝るのもためらわない──。日本で最も南西に位置する高校に、関東から越してきた「私」。雪の降らない学校で、けだるい時間が流れていく。