頼経康史

よりつね こうじ

東京都生まれ。アニメーションのプロデューサーを経て、ペンをとっての創作の世界に。現在、オーディオドラマを中心にシナリオを執筆中。主な作品に、アニメ『落語天女おゆい』、オーディオドラマ『ドラキュラ』『星の王子様』『蟹工船』『宮沢賢治物語』など。主な出没場所は、神田神保町。1日居ても飽きない。趣味は街歩き。江戸や明治の遺物や痕跡を探して、歩きまわっている。

 アキバ創世記

 (テーマ篇「創」)

秋葉原のメイドカフェに現れた二人の外国人。厳格そうな鷲鼻の初老の男と、碧い目をしたブロンドの若い男。どう見てもこの店に似つかわしくない彼らは、実は人間の価値を判定する神の御使いだった──。


 母のノート

 (Vol.16)

母が遺したノートには、困ったときに頼れる知恵が記されていた。一人息子の恵一は、さっそくそのノートを母の葬儀に役立てる──。女手一つで育ててくれた母親への感謝を綴った、心温まる一篇。


 墨俣築城秘話

 ~豊臣秀吉

 (Vol.15)

主君・織田信長に墨俣築城を任された木下藤吉郎。川の三角州という悪条件に加え、工事に取りかかるや敵の兵が襲来するという難事業。後に秀吉となる男が、世に出る第一歩となった築城秘話。


 寿限無ちゃん

 (Vol.14)

鈴木寿限無寿限無……長助。落語好きの父親がつけた長い名前に、苦労させられてきた女子大生の寿限無。折りにふれてフルネームで呼んでくる落研の山下正太は、独善的で気に入らないやつだ!


 カクテルふるさと

 (Vol.12)

金沢の酒蔵で杜氏を務める父と、東京でバーテンダーをする息子。喧嘩別れした二人は息子の店で15年ぶりに再会する──。カクテルベースの日本酒=MOTOZAKEとのコラボレーション@石川篇。


 幻想交響曲

 ~エクトル・ベルリオーズ

 (Vol.11)

作家のユゴー、画家のドラクロワと共にロマン派の三象徴と呼ばれたフランスの音楽家の恋愛エピソード。イギリスの人気女優との結婚に至る過程とその後を、女優の友人の視点で語る。


 公園の風景

 (Vol.10)

土曜の朝、少年はデートの待ち合わせで公園の噴水広場にやって来た。そこに居合わせた新聞を読むおじさんとヘビースモーカーのお姉さん。暇を持て余す二人は、少年にアドバイスを始める。


 十九世紀探偵ランス

 アリス

 (Vol.9)

テムズ川の溺死、犬小屋に押し込められた死体、お茶会での毒殺……。「不思議の国のアリス」を模した異様な連続殺人事件に、警察は小説の場面を再現して犯人を誘き出す作戦に出る。


 十九世紀探偵ランス

 Mの手紙

 (Vol.8)

貿易商ランスが不可解な事件や謎を解き明かすシリーズ。モーツァルトが父レオポルドに宛てた手紙をひもときながら、世界三大悪妻といわれる偉大な音楽家の妻の新しい歴史的解釈を提示する。


 十九世紀探偵ランス 古代遺跡

 (Vol.7)


 世界一短い手紙

 ~ヴィクトル・ユゴー

 (Vol.6)

文豪の手紙はたったの一文字──。小説「レ・ミゼラブル」の作者ヴィクトル・ユゴーと出版社社長ラクロワ氏が実際に行った手紙のやりとりをもとに、その後のエピソードを創作。


 ソクラテスの妻 (Vol.5)


 十九世紀探偵ランス

 呪い人形

 (Vol.4)

ロンドンで五人が毒殺される事件が発生。現場にはいずれもブードゥ人形が置かれていたことから、新聞は〈ブードゥ人形の呪い〉として事件を報じるが──。


 アンデルセンと船上の女

 (Vol.3)

船上でハネムーンを楽しむ新婚カップルを、ひとり柱の陰から見つめる女。乗り合わせたアンデルセンは、自分と同じ哀しみと絶望を女の姿に見る。童話「人魚姫」の創作に秘められた美しい物語。


 妻にひと言申す

 (Vol.2)

ズボラな性格で家事のダメな妻。最近増々ひどくなるその様子に、夫はどうもヘンだと探偵に調査を依頼する。かわいい妻が自分を裏切るなんて信じたくないが……。


 十九世紀探偵ランス

 (Vol.1)

夫殺しの事件を追うスコットランドヤードの刑事と、世界中の奇妙なものを集める「エドワード・ランス貿易商会」の探偵ランス。二人の男の何気ない会話から、思いがけない事実が!


 彼女とモーツァルト (創刊準備号)


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