齋藤光慈

さいとう みつひろ

デジタルハリウッド大学教授。マーケティング・出版プロデューサー。映画配給会社にて『ラストエンペラー』『コットンクラブ』『グッド・ウィル・ハンティング』など300作品近くの洋画・邦画のマーケティング、コピーライティングを担当。その後、大手出版社の編集・出版プロデューサーとして『不都合な真実』『奧山清行 人生を決めた15分 創造の1/10000』『ピクサー流マネジメント術』『ムービー・マーケティング』ほか多数の書籍を企画、プロデュース。

マガジン収録作品

 サファイアの丘、ルビーの河、

 そしてエメラルドな一巡り⑨

 aと青い麦

 (Vol.16) 

青い麦は、分裂してしまったこころと身体を抱えてaのもとへやってきた。胸のネジを抜いてバラバラに解体された青い麦の身体を、aはパステルで新しく描き直してゆく。


 サファイアの丘、ルビーの河、

 そしてエメラルドな一巡り⑧

 灯台と青い麦

 (Vol.15) 

青い麦、白い灯台、子どもたちが投げ合う緑のカバン、ワイシャツについた血の塊のような芙蓉の花びら……ひときわ映像的なイメージで綴られる、映写器の部品を持ち歩くセールスマンの物語。


 サファイアの丘、ルビーの河、

 そしてエメラルドな一巡り⑦

 停留所─草叢─保護室

 (Vol.14) 

いつまでもやって来ないバス、ひとの背丈ほどに成長した草叢。保護室に横たわるjは草叢の夢を追い、xは手足を休めることなく永遠にミシン針を動かしつづける。連鎖する、止まらないいくつものイメージ。


 サファイアの丘、ルビーの河、そしてエメラルドな一巡り⑥

 眠り爆弾

 (Vol.13) 


 サファイアの丘、ルビーの河、

 そしてエメラルドな一巡り⑤

 蜃気楼

 (Vol.12) 

錆びて赤茶けたメリーゴーランドの残骸、腐ったニンフの顔、そして針金が錆び崩れて軸棒が露出したニンフの衣装。xとjは、河から引き揚げられたメリーゴーランドとニンフを再創造する。


 サファイアの丘、ルビーの河、

 そしてエメラルドな一巡り ④

 環〈ループ〉

 (Vol.9) 

機関車の車輪のように走るミシンが非連続な環〈ループ〉を縫う。やがて出会ったxとjは、ミシンから部屋一面に滴り落ちる緋色の布に横たわり、じゃれあい、溶けあい、はげしく縫合する。


 サファイアの丘、ルビーの河、

 そしてエメラルドな一巡り ③

 いきるものは

 (Vol.8) 

遊園地のローラースケート場からすっ飛ばされ、都会の西の端の団地に舞い降りたとある家族。窓から見える猫目石の丘に建つ建物には、ひとがあらわれて赤と白の手旗信号を振る。 


 サファイアの丘、ルビーの河、そしてエメラルドな一巡り ②

 jの朝におとずれる四花

 (Vol.7) 


 サファイアの丘、ルビーの河、そしてエメラルドな一巡り ①

 待合室

 (Vol.6) 


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